世界中が軍事力で自国の強さをアピールしつつ、勢力を広げたいと思っている時代の明治時代。

 

国同士が手を結んでより強い勢力を倒そうじゃないか!という動きも目立ってきます。

 

その中に三国同盟というものがあります。

 

今回はこの『三国同盟』とは何か、どんな国が関わっているのか、そしてその背景とはなどわかりやすく解説していきます。

 

三国同盟とは?

 

三国同盟とは、1882年、第一次世界大戦前にドイツ、オーストリア、イタリアの三つの国の間で結ばれた軍事的な同盟のことを指します。

 

軍事的な同盟とは、わかりやすくいうと国の目標を達成させるために二つ以上の国が軍事上の義務を伴った条約に基づいて提携することなのです。

 

今回のパターンでいうと、仮にドイツが敵国Bから攻撃を受けたとします。そうなると同盟を結んでいるオーストリアやイタリアはドイツを助けてあげるという同盟になります。

 

お互い助け合っていきつつ、軍事力を強化していきましょうというものです。

 

三国同盟が結ばれた背景

 

アジアにおいて勢力拡大を狙う諸国がそれぞれ緊張状態にありましたが、ヨーロッパでも同様な緊張感がありました。

 

国同士で軍事同盟を結ぶことによって、他の国から攻撃されたときに助け合おうということです。一つの国で戦うよりも戦力は2倍、3倍の方が良いに決まっています。

 

逆にいえば、自国だけの勢力でいるといつどの国から攻撃を受けるかわからない戦々恐々としている状況もわかりますね。

 

それだけ世の中が争っていたということがわかります。

 

三国同盟ができたことにより三国協商が生まれる

(三国同盟 出典:Wikipedia

 

 

ドイツ、オーストリア、イタリアが三国同盟を結ぶと、それに対抗したヨーロッパの他国同士も同盟を結ぶようになります。

 

ドイツ、オーストリア、イタリアが同盟を結んだのであれば周辺の国も黙ってはいられません。

 

この三国同盟に対抗するために、イギリス、フランス、ロシアの三国は、協定を結びました。

 

ここでひとつ注意したい事項があります。同盟と協商、何が違うの?ということです。

 

①同盟と協商の違い

同じような内容なのに同盟と協商って何が違うの?というと、同盟とは軍事的要素を含み、協商は軍事的要素は含まないということです。

 

わかりやすくいうと、同盟は前述したように軍事的な他国に攻められたら助けてね、一緒に戦ってねという意味を含みますが、協商はあくまでも協定なので攻められても助けてねの意味は含みません。

 

協商は協定のようなもので、緩やかな協力関係を結びましょうね~という感じですね。

 

そこが三国同盟と大きく異なる点になります。

 

ではこの三国同盟がどのように影響を及ぼしたのかをみていきます。

 

②三国同盟と三国協商の行く末

ヨーロッパの三国同盟と三国協商は対立します。

 

それがのちの第一次世界大戦へとつながっていくのです。

 

 

しかし、三国同盟に加わっていたはずのイタリアが途中で三国同盟を脱退し、イギリス、フランスとともに参戦することになります。

 

このころのヨーロッパ周辺はとにかく勢力争いが続いています。

 

領土の拡大、どこの国と手を結べば有利なのか、そしてどこの国が危ないか、気をつけなければならないのかということが日々変化し、そして国同士が協定を結んだり、訪問したりします。

 

民衆も黙ってはいません。暴動を起こしたり政府に対して攻撃をしたりと動きます。

 

そういった暴動がやがて国同士の争いとなり、次から次へと暴動、攻撃、そして戦争へとつながるのです。

 

当時は平和的解決というよりも力ずくで権力を誇示し領土を広げるという考え方が主流でした。

 

三国同盟の覚え方!語呂合わせを紹介

 

三国同盟の覚え方は・・・

 

いやいや(18)、おやつ(82)の三国同盟!!同意(どおい)!

 

※どおい・・ドイツ、オーストリア、イタリア

 

まとめ

 三国同盟は、ドイツ、オーストリア、イタリアの三国軍事協定。

 三国協商は、フランス、ロシア、イギリスの三国協定

 三国同盟と三国協商は対立していた

 三国同盟の覚え方は、『いやいや(18)、おやつ(82)の三国同盟!!同意(どおい)!』

 

おまけ!三国同盟は歴史上いくつかある!

『三国同盟』と調べるといくつかでてきますよね。

 

歴史において国同士や地域同士が同盟を結ぶということは珍しくなかったんですね。

 

みんな考える事は同じで、協力して戦いましょうとより強い敵に備えるようになるのです。

 

①日本が関係した三国同盟は?

日本が関係した三国同盟は?というと、さかのぼることは戦国時代です。

 

今回の近現代のヨーロッパともどこかに似ている状態かもしれません。

 

戦乱の世の中で日々大名たちが勢力争いをしている、規模は異なるもの同じですね。

 

日本の三国同盟は、甲相駿三国同盟と呼ばれます。

 

②甲相駿三国同盟とは?

甲斐の国(現在の山梨県)の武田氏、相模(現在の神奈川県)の北条氏、駿河(現在の静岡県)の今川氏の3者の合意による和平協定です。

 

上記で説明した軍事的要素を含むヨーロッパの同盟とは少々意味合いが異なってきます。

 

日本地図をみてもわかるように、山梨、神奈川、静岡はつながっていますよね。ここの3者で友好な協定を結ぶことによって他の勢力にも対抗できるし何かあったら助けてね、の意味ももちろん含まれていると思っています。がメインは和平協定ですので、それぞれ三国が争いごとはやめて仲良くしましょうね、もう争いごとは三国の間ではやめましょうねという同盟です。

 

また、この三国同盟で注目したいのはそれぞれの娘や息子同士を結婚させているのです。

 

自分の娘や息子を、他の二つの国に嫁がせるということは、人質のようなものですよね。

 

仮に大切な自分の娘を差し出す、そうすればその国と和平協定を結べるということです。

 

だって大切な娘や息子がいたら戦争なんてやりたくないですもの。もしその国と争いが起こったら大切なわが子を敵にして倒さなければならないという非常に悲しい結果になるからです。

 

この甲相駿三国同盟は、そのようにして和平協定を結んだのです。




関連キーワード