いきなりですが皆さんはどの銀行口座をお持ちでしょうか?

 

三菱UFJ銀行?みずほ銀行?三井住友銀行?もしくは今流行っているネット銀行かもしれませんね。

 

日本で銀行ができたのは明治時代に入った頃です。

 

その後、日本の銀行は財閥によって運営されていくことになっていきます。

 

今回はそんな財閥と関係が深い『五大銀行』についてわかりやすく解説していきます。

 

五大銀行とは?

 

五大銀行とは、昭和時代で日本で起こった昭和恐慌を乗り越えて日本の経済を担ってきた五つの銀行のことです。

 

この五つの銀行は戦前の日本で経済を牛耳っていた財閥が運営していました。

 

この五つの銀行は戦後まで日本の重要な銀行として役割を果たしていくことになります。

 

今ではこの五つの銀行は日本のメガバンクとも呼ばれている三菱UFJ銀行・三井住友銀行・みずほ銀行となっています。

 

五大銀行が生まれた背景「恐慌後の日本」

(関東大震災発生後の地方への避難列車 出典:Wikipedia

①財閥たちの大躍進

第一次世界大戦直後は日本は超好景気でイケイケだったんだけど、大正時代後半になると日本は首都圏を思いっきり直撃した関東大震災や戦後恐慌によって一気に不景気になってしまいます。

 

 

その結果、あまりお金がない小さな会社やグループは破産して、潰れてしまうか大企業に吸収合併されてしまいます。

 

そうなると恐慌が起こった後でも生き残るのはたくさんお金がある企業だけとなります。

 

この企業は日本では財閥と呼ばれ、ここから先財閥は戦後まで日本の経済を牛耳っていくことになります。

 

恐慌後の日本の経済がわかりにくかったら今の韓国の経済を見てくれれば少しはわかってくれるはず。

 

②恐慌後の銀行

 

 

恐慌で被害を食らったのは企業だけではありません。銀行も被害を食らってしまいます。

 

銀行は第一次世界大戦の最中いろんな企業にお金をバンバン貸していました。

 

なぜなら企業は何をしなくてもただ製品を戦争中のヨーロッパに売ればお金をじゃんじゃん稼ぐことができたからです。

 

しかし戦争が終わり、日本が不景気になると破産する企業が出てきます。

 

破産するということはつまり銀行が貸したお金が銀行に帰ってこないということです。

 

そのため銀行はどんどん負債がたまっていき、ついには銀行が潰れてしまう事態が起きてしまいます。

 

国民たちは『銀行が潰れたら預けたお金が返ってこない!今のうちに引き出しておこう!』と考え人々は銀行に行ってお金を急いで引き出しに行きます。これを取り付け騒ぎといいます。

 

もちろん銀行はいつもお金を置いていませんのでお金を返すことができなくなってしまいます。

 

その結果、金融恐慌と呼ばれる大恐慌が起きてしまいます。

 

 

そしてついには台湾の大手銀行である台湾銀行も破綻してしまい、当時の若槻内閣は総辞職しなければいけなくなってしまうほどこの金融恐慌は深刻なものになってしまいました。

 

③財閥の銀行にお金が集まる!

人々は小さな銀行にお金を預けるのは危険だと思い始めて、お金を預けてもいつでも引き出せる銀行にお金を預けるようになります。

 

そしてその結果預かったお金が大きかった銀行のことを五大銀行といいます。

 

次はその銀行はどんな銀行なのかを見て行きましょう。

 

五大銀行の紹介

 

 

五大銀行は第一銀行・三井銀行・三菱銀行・住友銀行・安田銀行のことです。

 

ここではこの五つの銀行を詳しく説明していきます。

 

①第一銀行

(1930年 第一銀行本店 出典:Wikipedia

 

 

第一銀行は日本で初めて作られた銀行です。

 

この銀行は日本資本主義の父と呼ばれた渋沢栄一が作った銀行で李氏朝鮮の経済を担う中央銀行としても活躍しました。

 

第一銀行はのちにみずほ銀行となります。

 

②三井銀行

三井銀行は三井家が江戸時代に創業した越後屋三井両替店がルーツとなっている銀行です。

 

三井は元々越後屋(悪代官とよく絡んでいるよね)呉服店がメインでしたがのちに両替商がメインとなります。

 

そして明治時代に入ったら三井家は政府が信頼する商人となり、のちに財閥として成長していきます。

 

三井銀行は三菱銀行よりも預金額が2倍以上あり、日本の銀行の代表的な存在でした。

 

三井銀行はのちに住友銀行と合併して三井住友銀行となります。

 

③三菱銀行

(1950年代の本店 出典:Wikipedia

 

 

三菱銀行は岩崎家が運営している三菱財閥が運営している銀行です。

 

三菱財閥は岩崎弥太郎か政府のお抱えの商人になったことによって、政府から払い下げされた工場をどんどん貰い受け発展していきました。

 

三菱銀行は主に三菱財閥関連の企業にお金を貸したりしていました。

 

しかし、金融恐慌によってお金を預ける人が増えてくると三菱銀行はどんどん成長していき、五大銀行の一つになりました。

 

三菱銀行はのちにいろんな銀行と合併して三菱UFJ銀行となります。

 

④住友銀行

住友銀行は住友家が運営している住友財閥が運営している銀行です。

 

住友財閥のルーツは別子銅山の運営で発展したことから始まります。

 

明治時代に入ると住友銀行として大阪にオープンして中小銀行をどんどん買収していきます。

 

その結果、住友銀行は日本第3位の規模を誇る銀行になりました。

 

その後住友銀行は三井銀行と合併して三井住友銀行となります。

 

⑤安田銀行

安田銀行は安田家が運営している安田財閥が運営している銀行です。

 

安田銀行は金融恐慌で苦しんでいる銀行を援助して、預金者の救済にあたって人々から信頼されていきます。

 

その後11の銀行を吸収合併して五大銀行の一つになりました。

 

安田銀行は戦後富士銀行に名前を変えて第一銀行と合併してみずほ銀行となりました。

 

五大銀行のその後

 

日本は第二次世界大戦で敗戦してしまいます。

 

 

その結果、戦前の日本を牛耳っていた財閥は全て解体されてしまいます。(財閥解体)

 

 

その影響は財閥が運営している銀行も受けて、これからは財閥の力を借りず自力で運営していかなければいけなくなってしまいました。

 

しかし、五大銀行は吸収合併しながら今の時代でもメガバンクとして日本の経済を支えていくことになるのです。

 

まとめ

 五大銀行とは、昭和時代で日本で起こった昭和恐慌を乗り越えて日本の経済を担ってきた五つの銀行のこと。

 日本は第一次世界大戦後、関東大震災や戦後恐慌によって一気に不景気になってしまい多くの中小企業が倒産した。

 銀行も破産した企業からお金が返って来なくて、潰れてしまった銀行もあった。

 人々は銀行から急いでお金を引き出して取り付け騒ぎが起きた。

 五大銀行は第一銀行・三井銀行・三菱銀行・住友銀行・安田銀行。

 

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【みんなの感想】

財閥の成立には役人や政府用心との関係がある。また商人出身者がほとんど。この二つが鍵であることがわかる。

本書によって財閥系企業群の歴史や特徴がよく理解出来て、非常に興味深かった。




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