世界にはいろんな思想や考え方があります。

 

その中でも特に資本主義と社会主義の二つの思想は第二次世界大戦後に冷戦という冷たい戦争に突入する原動力となっていました。

 

そこで今回は特に世界中の国で採用されている主な思想4つ『社会主義・資本主義・共産主義・民主主義』について、これらの違いを簡単にわかりやすく解説していきます。

 

社会主義と資本主義と共産主義と民主主義の違い

歴史を習っていると必ず覚えなければいけないこの体制。まずはこの体制の違いについて見ていきましょう。

 

それぞれの違い

 

社会主義

人々の資本を国家が管理して国の計画経済の下で全国民が平等になるようにする経済思想

 

ジャイアン風にいうと『お前のものは国のもの』

 

 

資本主義

人々の資本を個人が自由に持つことができ、資本家か自由競争によって利益を得るようにして国はそれに対して極力干渉しないという経済思想。

 

ジャイアン風にいうと『お前のものはお前のもの』

 

 

共産主義

人々が財産を持つことを完全に否定してモノの生産手段や財産を全国民で共有して管理するまさしく徹底的な平等を目指した経済思想のこと。

 

ジャイアン風にいうと『お前のものは国のもの』

 

 

民主主義

国家の運営を全国民に任せてみんなで国をより良くするためにはどうすれば良いか会議をしながら多数決によって決める政治思想のこと。

 

なお、いい政治だからってあぐらをかくと衆愚政治と呼ばれる独裁政治よりもとんでもない政治体制になるから油断はしてはいけない。

 

ジャイアン風にいうと『お前のものになるかどうかは会議をした上で多数決によって決めます』

 

ちなみに、資本主義と民主主義を一色単にしがちですが、社会主義と共産主義と資本主義は経済に対する考え方なのに対して民主主義は政治に対する考え方なのでその違いに注意が必要です!

 

各思想の特徴

①社会主義と共産主義の違い

社会主義と共産主義。どちらも似たような思想ですが、実はこの2つは似て非なるものなのです。

 

社会主義という思想は簡単に言えば国民の給料を国が管理するというもので、給料が支払われた後ならそのお金を自由に貯金することも可能です

 

中国なんかを見てみるともはや資本主義の何者でもないように見えるんですが、実はこれも国民の給料を平等にするための思想の一つなんだとか。

 

それに比べて共産主義の場合だったら全てのもの・土地・お金の私物化は絶対に不可能です。

 

なぜなら共産主義という思想は全てのものを国民が共有する思想ですからね。

 

そのため完璧な共産主義を成し遂げる事が出来れば国家そのものが不必要となるのです。

 

そのため共産主義は社会主義をもっと強化したものと考えてくれればオッケーです。

 

②資本主義と民主主義の関係

上にも書いた通り、資本主義は経済に対する考え方なのに対して民主主義は政治に対する考え方の事です。

 

しかし、歴史を勉強すると冷戦の時にはこの二つの思想は一色単にされる事もしばしばあります。

 

 

実はそこには資本主義と民主主義の切っても切れない関係があったのです。

 

資本主義という考え方は国家権力の影響を受けずに自由に経済活動を行なってその利益を増やすという考え方なんですが、もしも民主主義ではなく独裁であったらそれを規制されてしまうことがあるかもしれません。

 

そこで自由な活動を行うために民主主義という誰もが自由に政治に参加できるようにしていろんな意見が通るシステムがセットでつけられることが多くなっていったのでした。

 

③社会主義国家が独裁政治となりやすい原因

資本主義と民主主義が同じだと思われる原因。その一つの原因はやはり社会主義国家となると必ずと言っていいほど独裁政治となってしまうからだと思います。

 

もう一回社会主義の思想を思い返してみましょう。社会主義という考えは国民の給料を国が管理して国民に平等に与えるというものです。

 

そのため、全ての国の経済を国が握ってしまい、その結果国が強大な権力を持ってしまうというわけなんです。

 

だって、もし国に反抗する人がいればその人に対して給料の支払いを辞めればそれだけで生活は不可能となってしまいます。

 

さらに言えば社会主義という形となると絶対現れてしまうのがサボっちゃう人。なぜなら本気で働いてもサボっでも給料は同じだからです。

 

そのため社会主義国家はこのサボっている人を徹底的に洗い出してその人を強制収容所に入れて強制労働させることもしばしばあったそうです。ソ連の大粛清が特に有名ですね。

 

各思想の代表的な国家

①社会主義 【ソビエト社会主義共和国連邦】

社会主義の国といって最初に頭に思い浮かぶ国といえばソ連ですよね。

 

ソ連は1922年から1989年まで現在のロシアを中心とした地域に存在していた国家であり、冷戦の時には社会主義陣営の親玉として活躍しました。

 

ソ連は社会主義国家だったこともあり、ソ連のスターリン書記長は社会主義の計画経済に基づいた五カ年計画を実施。

 

重工業を中心に飛躍的な生産力の増加に成功し、一躍世界の超大国にのしあがりました。

 

しかし、その一方で社会主義的な思想によって国家が強大な権力を持ってしまい、スターリンによる大粛清に発展。ソ連の国民は恐怖政治の下で暮らさなければいけなくなるほど困窮する生活を強いられてしまったのです。

 

ちなみに、共産主義の国家はまだ世界では実現していません。てか実現したら国家が消滅しますけどね。

 

②資本主義 【アメリカ合衆国など】

社会主義国家といえばソ連でしたが、それならば資本主義の場合だったらまずアメリカが思いつくと思います。

 

アメリカは1776年の独立以降目まぐるしい経済発展を遂げており、労働者を大量に雇いその労働力を使って大量に生産を行い、そしてその労働者が大量にその生産物を消費しているという資本主義の代表的な考えである『大量生産・大量消費』を実行しているすごい国です。

 

今でもGoogleやAmazon、そしてMicrosoftなど新規企業がどんどん躍進していっているのはこのようなアメリカの自由な資本主義の考え方の賜物なのかもしれませんね。

 

しかし、その一方で、企業が大量に生産して莫大な利益を得たことによって国家よりも強い権力を持ってしまうという悪い例も起こっています。

 

その代表例が韓国。韓国では日本から独立したのちに創業された10つの財閥が莫大な利益を得て韓国の経済を支えているという状態であり、その財閥の筆頭であるサムスンなんかに至っては韓国のGDPの20%を占めているという始末。

 

これでは韓国政府もサムスンなんかの財閥の意見を聞き流すことができなくなり、企業の考えが国の動きに反映され、さらに汚職まで起きるということも起きているんだとか。

 

ナッツリターン事件は一度は聞いたことはあるかもしれません。

 

まとめ

 資本主義は資本を手に入れた人が自由に経済活動を行う思想のことで社会主義は国が全ての経済と財産を握って平等に与える思想。

 資本主義と民主主義は自由に経済活動を行う点で密接な関わりがある。

 社会主義は一応個人と財産私有は認められているが共産主義は認められていない。

 資本主義と社会主義と共産主義は経済に対する考え方であり、民主主義は政治に対する考え方。